誰が設置したのかわからず、管理者不明となっている橋が全国にたくさんあることをご存知でしょうか?
設置者がわからない為、老朽化した際や災害時には危険となる為、点検や補修が必要でも放置されているようです。
不明橋は各地で見つかっています。
これを見ると明らかに滋賀県が多いですよね。
なぜ滋賀県がこんなに多いのかについて調べてみました!
滋賀県に管理者不明橋が多いのはなぜ?
管理者不明橋が400も!?
って思った直後に、滋賀県の2400って数字ぶつけられて滋賀県すっげぇー!!ってなってしもうた https://t.co/cTqKCDzErn— KuroYagi (@KuroYagi0999) November 22, 2021
↑こんなコメントもあるくらい、ちょっと滋賀県の管理者不明橋は突出して多いですよね。
なぜこんなに多いのかというと滋賀県の河川の状況にもよるようです。
滋賀県には県が管理する一級河川が504本もあり総延長は 2,254kmに及んでいます。
県の中心にある琵琶湖に流れる川も琵琶湖から流れ出る川もありますので、生活の近くに必ず川があるといても過言ではありません。
また川が多いことに加え、農業県のため用水路が多いことも施設の橋が作られやすい要因のようです。
2m以上で橋として認定されますので、ちょっと渡りたいとこそに鉄板とコンクリートでチャチャっと作ってしまった橋がかなりあるのではないでしょうか。
そんな風に住民によって作られてしまった「勝手橋」と呼ばれるものが「管理者不明橋」の増加につながっているようです。
地元の方ならこんな橋をよく目にするのではないでしょうか?
毎日越えなくてはいけない川ですから、いちいち遠くの橋を渡りに行くなら、近くにちょっとした橋を作っちゃおう!と思うのは当然のことかもしれません。
しかし私設のものは、時も経てば誰が作ったかもわからなくなってしまうでしょうし、こうして所有者不明橋が量産されていったものと思われます。
勝手橋での事故も起こっている
下の写真は「管理者不明橋」で起こった自転車の事故を再現したものです。
前輪が溝にはまってしまって物損事故となってしまったようです。(壊れたのは自転車だけで乗っていた男性には怪我はなし)
こうなってしまうと、責任の所在はどこにあるのかという問題が発生してしまいますよね。
男性は県に損害賠償を求める民事調停を求める事態となりましたが、県が「今後より良い管理に努める」と説明したことで調停は取り下げられました。
これを機に滋賀県が県全域を調べたところ、2473カ所も管理不明だったようです。
調べた県職員の方も大変だったでしょうね・・・。
危険を放置することはできないので、県としては撤去するのが一番いいのでしょうが、地域のみなさんにとっては不便を強いられることになります。
だからといって2473カ所全てを点検・補修するとなると莫大な予算が必要なので非常に悩ましい問題ですよね。
きっとこの橋が作られた頃の日本はもっと考え方が柔軟で、「みんなが便利になるように」と住民の人も頑張って作ったのでしょうが、その橋がこんな形で問題になるなんて考えてもなかったのではないでしょうか。
しかし、県も「今後より良い管理に努める」といっただけあって、管理者を調べ、管理者不明となっている橋の修繕にちゃんと取り掛かります。
この橋なら安心して渡れそうですね!
全ての管理者不明橋を改修工事するのは大変なことでしょうが、これを機に滋賀県の管理者不明橋が安心して使えるものになっていったらいいですね^^
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